退職後、社員証やPCなどの貸与物を郵送で返す——そのとき同封する「添え状」は、単なるあいさつではなく、受け手に中身・数量・識別情報を一目で伝える“確認表”の役割を果たします。
宛名の敬称を迷わず選び、件名で要件を一行に絞り、明細には資産番号やIDまで書く。
たったこれだけで、先方の照合作業がスムーズになり、あなたの印象も最後まで丁寧に残せます。
本記事では、すぐ使えるテンプレート(紙・縦書き・メール)に加え、書き回しのコツ、封入から発送までの手順、やりがちなNGと防止策までを一気通貫で解説。
最短で「失礼のない返却」を完成させたい方に向けて、要点だけを無駄なく押さえます。
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添え状の基本構成(5要素)
添え状は多くてもA4・1枚に収めます。以下の5つが基本です。
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日付
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宛名(会社名・部署名・担当者名/敬称)
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差出人情報(氏名・旧所属・連絡先・返送先住所)
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送付の挨拶と退職報告のひと言(簡潔に)
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送付物の明細(数量・識別情報)+結び
そのまま使えるテンプレート
▼横書きテンプレート(A4・1枚)
▼縦書きテンプレート(和文様式・任意)
▼メール送付状(レターパック番号の共有にも)
記入例(人事宛・上司宛)
人事部宛(標準)
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宛名:会社名+部署+「ご担当者様」または氏名+「様」
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文面:簡潔に返却の旨と同封明細。私情は控えめ。
上司個人宛(私物も含む返送)
書き方のコツ(迷ったらここだけ)
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宛名の敬称
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会社・部署=「御中」/個人名=「様」
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「人事部 御中」「人事部 〇〇様」は併記しない(どちらか一方)。
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件名は要点を一行で:「貸与物ご返却の件」「社員証等ご返却の件」など。
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挨拶は端的に:「退職いたしましたため、下記の通り返却いたします。」で十分。
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同封明細は“識別情報”まで:資産番号・社員ID・端末名・シリアル等。数量も必須。
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お願いのレベル感:「ご査収ください」「相違等ございましたらご連絡ください」…過度な受領催促は避ける。
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日付表記は統一:西暦または和暦のどちらかで統一。
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連絡先は有効なもの:メール+電話の併記が無難。
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紙面は1枚:長文なら明細は箇条書きで視認性を上げる。
同封物リストの作り方と注意点
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基本の並べ方:①本人識別系(社員証・入館証)→②IT機器→③付属品→④書類→⑤名刺→⑥その他
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識別情報:資産番号/シリアル/ID/No.を必ず記す。
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データ類の扱い:PC・USBのデータは会社指示に従い消去/初期化。私物データは削除。
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セキュリティ:カード類は封筒内で小袋にまとめ、封緘する。端末はプチプチ+緩衝材。
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写真記録:発送前に中身と梱包状態を撮影しておくとトラブル防止に有効。
封入〜発送の手順
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指示確認:会社からの返却先住所・方法・期限・同封物の指示を再確認。
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明細作成:資産番号等を控え、添え状に反映。
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梱包:小物は封緘してひとまとめ→大型は緩衝材。濡れ対策にビニール袋。
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添え状:A4で印刷し最上部に配置(開封後すぐ目に入るように)。
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宛名書き:封筒表に「返却物在中」または「精密機器在中」シール。
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発送方法:追跡・補償のある手段(例:レターパックプラス/宅急便/簡易書留)。
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控え保存:追跡番号をメモし、添え状PDFと同封明細・写真を保管。
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到着連絡(任意):メールで追跡番号と到着見込みを共有。
梱包・発送チェックリスト
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返却先住所・宛名・敬称に誤りなし
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同封明細と実物が一致
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資産番号・IDを記載
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緩衝材・防水対策済み
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追跡番号を控えた
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添え状を最上部に入れた
よくあるNG・ミスの防止策
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「御中」と「様」の混在 → 宛先が部署:御中/個人:様(どちらか一方)。
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明細が曖昧 → 「PC 1台」だけは不可。「資産番号:○○」「型番:○○」まで。
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過度な近況・長文 → 返却目的が主。御礼は2〜3行で簡潔に。
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受領催促の強要 → 「至急ご連絡を」など強い表現は避ける。
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データ残存 → 退職者側の責任で個人情報を残さない。会社ルールに従い消去。
受領確認の依頼文とフォロー方法(任意)
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控えめな依頼文
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「お手数ですが、受領の可否につきまして相違等ございましたらご教示ください。」
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「到着後に不備がございましたらお知らせください。」
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フォローの例(到着予定日翌日〜2日後)
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「〇月〇日に到着見込みの返却物につき、ご確認事項があればご一報いただけますと幸いです。」
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