退職したのに離職票(離職票‐1/離職票‐2)が届かない——。
失業保険(基本手当)の申請は離職票が要る、と聞いたのに…どう動けばいい?
本記事では、公的情報を基に「届かない理由」と「今すぐやるべき手順」を、初心者にもわかるように整理しました。
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離職票とは:失業保険(基本手当)手続きに必要な書類(離職票-1/-2)。
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届く時期:会社は離職日の翌々日から10日以内に手続き→ハローワークが発行→通常は会社経由で郵送。
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届かない主な原因:
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会社の事務遅延/住所不備
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本人が「不要」として資格喪失のみで処理された
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雇用保険の被保険者ではなかった(週20時間未満等)
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会社が倒産・連絡不能
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今すぐやる対応:
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人事へ「離職票交付希望」を明確に連絡(送付先も伝える)
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10日過ぎても届かない→住居地のハローワークへ相談(身分証・退職を示す書類持参)
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到着したら即日ハローワークで受給資格決定
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手続きに持参:離職票-1/-2、マイナンバー確認、本人確認、写真、通帳(またはキャッシュカード)など。
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受給までの流れ:
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受給資格決定 → 待期7日
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自己都合は給付制限 原則1か月(2025/4/1以降)
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会社都合は給付制限なし(待期のみ)
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注意点:受給期間は原則離職日の翌日から1年。遅れるほど受給できる残り期間が減る。
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倒産・連絡不能時:ハローワークに相談。給与明細や雇用契約書など勤務実績がわかる資料を持参。
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催促文面の要旨:件名「離職票交付のお願い」。離職票-1/-2の交付希望、喪失届・離職証明書の提出状況、郵送予定日の確認、送付先住所を記載。
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離職票とは?何に使う書類?
離職票は「雇用保険の失業等給付(基本手当)」の受給手続きに必要な2枚1組の書類です。
ハローワークで受給資格の決定を行う際に提出します。
必要持ち物(離職票・マイナンバー確認・本人確認・写真・通帳等)の案内は公式に明示されています。
いつ届く?標準スケジュール(「10日以内」ルール)
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事業主は、離職日の翌々日から起算して10日以内に「雇用保険被保険者資格喪失届」等をハローワークへ提出。
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ハローワークが離職票を発行し、通常は会社経由であなたに交付されます。
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10日を過ぎても届かない場合は、まず会社に処理状況を確認。それでもダメなら住居地管轄のハローワークに相談できます。
なお、厚労省の「手続き一覧表」でも、「被保険者でなくなった日の翌日から10日以内」と期限が明示され、離職票が不要のときは離職証明書の提出は不要とされています。厚生労働省
離職票が届かない主な原因
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会社が「資格喪失のみ」で処理している(再就職予定など本人が不要とした、等):離職証明書を付けない運用があり、その場合は離職票は発行されません。→ 必要になったら会社に離職証明書の作成を依頼。
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会社の事務遅延(10日以内の提出がまだ/賃金台帳・出勤簿等の添付準備に時間):離職証明書作成には賃金台帳などの資料が必要で、事務に時間を要することがあります。
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住所不備・転送不可(郵送不着・引越し直後等):会社経由の郵送で届かないケース。⇒住所確認・再送依頼を。※一般的な実務注意点。
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雇用保険の被保険者ではなかった(週20時間未満・31日未満見込み、昼間学生等):被保険者要件を満たしていないと離職票は発行されません。
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会社が倒産・連絡不能:事業主が行方不明等の場合はハローワークへ。
失業保険をもらうための対応策:最短ルートで動く手順
手順1|会社に「離職票交付希望」を明確に伝える
まずは人事・労務へ離職票(‐1/‐2)を希望する旨と送付先住所をメールで通知。
退職日の翌々日から10日経過を目安に進捗確認。
手順2|10日を超えても届かない/会社が動かない→ハローワークへ
身元確認書類と退職したことがわかる書類(退職証明書等)を持って住居地のハローワークに相談。
ハローワークから事業主へ照会・指導が入ることがあります。
手順3|離職票が未到着でも「できること」を先に進める
求職の申込みは先に可能(求人検索や指導等)。
ただし受給資格の決定は離職票の提出後に行われます。
ゆえに到着を待たず、まず相談・申込みへ。
手順4|離職票が届いたら即日手続き
持ち物:離職票(‐1/‐2)、マイナンバー確認、本人確認、写真、通帳(キャッシュカード)など。
ポイント
受給期間は原則「離職日の翌日から1年間」。待つほど残り期間が減る可能性があるため、書類到着後は速やかに手続きを。
会社が倒産・連絡不能のとき
公式案内でも、会社から離職票が交付されない/事業主が行方不明のケースはハローワークに相談と明記。
倒産を示す資料(破産管財人からの通知、掲示の写し等)や給与明細・雇用契約書・タイムカードなど、勤務と賃金が分かるものをできる限り持参すると、ハローワークが職権で手続を進めるための材料になります。
※職権対応の連絡先は各ハローワーク。公式の「相談」指示に基づく実務対応です。
受給開始までのタイムライン
図解:最短フロー(自己都合退職の例・2025年4月1日以降)
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待期は受給資格決定日(=求職申込み+離職票提出日)から通算7日間。
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給付制限:2025年4月1日以降の退職は原則1か月(5年以内に自己都合が3回目等は3か月の例外)。2025年3月31日以前の退職は原則2か月。
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認定後の振込目安は通常5営業日。
会社都合(倒産・解雇等)の場合は給付制限なし(待期のみ)で早く支給対象に入ります。離職理由はハローワークが実態で判定。異議があるときは窓口で相談を。
よくある勘違い・落とし穴Q&A
Q1. 離職票は会社が必ず出す?
A. 退職者が不要なら、会社は「資格喪失のみ」で届出する運用があり、その場合離職票は出ません。必要になったら離職証明書の作成を依頼しましょう。
Q2. 週20時間未満や昼間学生のアルバイトでも離職票は出る?
A. 雇用保険の被保険者要件(週20時間以上・31日以上見込み等)を満たさないと、そもそも加入対象外=離職票はありません。
Q3. 離職票が遅れても大丈夫?
A. 受給期間は原則1年で固定。離職票の遅延は待期開始=支給までの時計を遅らせます。動ける手続き(相談・求職申込み)を先に進め、到着後すぐ資格決定へ。
会社への催促メールテンプレ
件名:離職票(‐1/‐2)交付のお願い(氏名/退職日:YYYY/MM/DD)
〇〇株式会社 人事ご担当者様
お世話になっております。△△(氏名)です。
退職日に伴い、雇用保険の手続きで**離職票(‐1/‐2)の交付を希望しております。
つきましては、「雇用保険被保険者資格喪失届」および「離職証明書」**のご提出状況と、離職票の郵送予定日をご教示ください。
送付先住所:〒xxx-xxxx 東京都〇〇区…
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
署名
(※「10日以内」ルールと、会社経由で交付される流れを踏まえた文面です。)
今日やること3つ
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人事へメール:離職票交付希望+送付先確認(未依頼なら即依頼)。
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10日超えたらハローワーク相談:本人確認・退職証明等を持参。
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到着即手続き:離職票提出→受給資格決定→待期7日→(自己都合なら原則給付制限1か月〔2025/4/1以降〕)。