1. PR

高年齢求職者給付金と失業保険はどちらが得? 基本手当日額と上限額で試算

「高年齢求職者給付金」と「失業保険(基本手当)」――どちらが“得”かは、仕組みの違いを知るだけで答えが見えてきます。
カギは、いくら(基本手当日額)×何日というシンプルな掛け算。
65歳を境に受けられる制度が変わり、前者は30日または50日の一時金、後者は90~330日の分割支給が基本です。
つまり、総額は日数が長い失業保険の方が有利になりやすい一方、65歳以上の方は高年齢求職者給付金が原則――“選べない分岐”であることを押さえたうえで、自分の賃金日額上限額を当てはめて冷静に見積もるのが近道です。
この記事では最新の上限・下限を前提に、あなたの手元の給与明細から3ステップで概算を出し、ケース別に総額感をつかめるように整理しました。
制度を味方につけて、失業期間のキャッシュを最大限ブレなく確保しましょう。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ

結論はシンプルです。65歳未満なら失業保険(基本手当)が総額で有利になりやすい/65歳以上は高年齢求職者給付金が原則
判断の軸はつねに「基本手当日額(上限を意識)×支給日数」。まず直近6か月の賃金合計を180で割って賃金日額を出し、年齢帯の給付率と上限で基本手当日額を確定、最後に対象制度の支給日数を掛ければ、自分の“実力値”が見えます。
あわせて、待期・給付制限・受給期限(とくに離職翌日から1年の期限)をカレンダーに落とし込み、早期就職のインセンティブ(再就職手当など)も視野に。
制度が選べないからこそ、最新の上限を反映した精緻な見積りと段取りが、手取りを左右します。

複雑な手続きは不要!安心して失業保険をスピード受給「スグペイ退職

「スグペイ退職」なら、面倒な手続きをプロが代行。最短ルートで失業保険を受給サポートできます。

複雑な申請も任せられるので、不安なく・スピーディーに受給申請したい方におすすめです。  まずは無料診断で受給額をチェック!

高年齢求職者給付金と失業保険は選べる? どちらが得?

  • 原則“選べません”。
    離職時に65歳以上なら「高年齢求職者給付金(30日分または50日分の一時金)」、65歳未満なら「失業保険(基本手当)」です。制度側で分かれます。

  • 金額だけ比較すると、総額は通常“基本手当の方が多くなりやすい”。
    これは「高年齢求職者給付金」が最大でも50日分の一括に対し、基本手当は90~330日(一般は90~150日、倒産・解雇等は最大330日)と受給日数が桁違いだからです。

  • ただし65歳以上の方は高年齢求職者給付金一択なので、「どちらが得か」より“何日分×1日あたりいくら”かを正しく押さえるのがコツです。


用語整理:賃金日額・基本手当日額・所定給付日数

  • 賃金日額:離職前6か月の賃金総額÷180で求める“1日あたりの平均賃金”。(賞与など臨時賃金は除外)

  • 基本手当日額:賃金日額×給付率(概ね50~80%、60~64歳帯は45~80%)。年齢帯ごとに上限・下限あり。

  • 所定給付日数:基本手当をもらえる総日数(離職理由・年齢・被保険者期間で決まる)。一般は90~150日、倒産解雇等は最大330日、就職困難者は最大360日。


最新の上限/下限まとめ

2025年8月1日から基本手当日額賃金日額の上限・下限が引き上げられています(以下は主なポイント)。

  • 基本手当日額の下限(全年齢):2,411円

  • 年齢帯別・基本手当日額の上限

    • 29歳以下:7,255円

    • 30~44歳:8,055円

    • 45~59歳:8,870円

    • 60~64歳:7,623円
      ※65歳以上で高年齢求職者給付金を受ける場合も、60~64歳帯の表を適用します。

メモ:賃金日額(平均賃金)にも年齢別の上限があり、29歳以下14,510円/30~44歳16,110円/45~59歳17,740円/60~64歳16,940円


「高年齢求職者給付金」と「失業保険(基本手当)」の違い

  • 対象年齢

    • 高年齢求職者給付金:離職時65歳以上

    • 基本手当:離職時65歳未満

  • 支給の仕方

    • 高年齢求職者給付金:被保険者期間に応じて30日分 or 50日分を一括

    • 基本手当:所定給付日数(90~330日など)の範囲で28日単位等で支給。

  • 必要な被保険者期間

    • 高年齢求職者給付金:離職前1年に通算6か月以上

    • 基本手当(一般):通常は離職前2年に通算12か月以上(特定理由離職は6か月以上も可)。

  • 受給期間の期限

    • 高年齢求職者給付金離職日の翌日から1年(期限短いので要注意)。


かんたん試算ステップ(自分の見込み額を出す)

  1. 賃金日額を出す
     直近6か月の賃金合計(賞与等の臨時を除く)÷180

  2. 基本手当日額を出す
     年齢帯の給付率表で賃金日額×(50~80%※60~64歳は45~80%)。ただし上限に注意。

  3. 総額を出す
     - 65歳未満(基本手当):基本手当日額×所定給付日数(90~330日など)。
     - 65歳以上(高年齢求職者給付金):基本手当日額×30日または50日(被保険者期間で判定)。


比較シミュレーション(3パターン)

前提:2025年8月1日以降の最新上限・下限を適用。給付率はリーフレットの年齢帯のルールに基づき、上限に掛かる場合は上限で打ち止めにしています。

A)月収が高めで“上限に達する”ケース

  • 想定:60~64歳、賃金日額が高く基本手当日額が上限に達する水準

  • 基本手当日額(上限):7,623円

  • 65歳以上で離職(高年齢求職者給付金・被保険者1年以上)
    7,623円×50日=381,150円(一括)

  • 65歳未満で離職(自己都合・被保険者20年以上)
    → 所定給付日数150日7,623円×150日=1,143,450円
    結果:金額だけ見れば、基本手当の方が約3倍の総額。違いは“日数”に起因。

B)ミドルレンジ(賃金日額=12,000円、65歳以上)

  • 年齢帯は65歳以上でも計算は60~64歳の表を適用。賃金日額が11,800円超なので給付率45%

  • 基本手当日額:12,000円×45%=5,400円(上限7,623円未満なのでそのまま)。

  • 被保険者1年以上5,400円×50日=270,000円(一括)

  • 被保険者1年未満5,400円×30日=162,000円(一括)
    結果:65歳以上は最大でも50日分。一方、65歳未満なら同じ日額でも90~150日以上になり得ます。

C)下限付近のケース(低賃金帯)

  • 基本手当日額の下限は2,411円(全年齢共通)。

  • 65歳以上・1年以上2,411円×50日=120,550円

  • 65歳未満・一般90日2,411円×90日=216,990円
    結果:低賃金帯でも、日数の差で基本手当の方が総額は大きくなりやすい。


受給で損しないための注意点(待期・給付制限・期限)

  • 待期と給付制限
    自己都合は待期7日+原則1か月の給付制限(2025年4月改正で短縮。5年で自己都合3回以上は3か月)。教育訓練の実施で給付制限解除もあり。

  • 高年齢求職者給付金の“受給期限は1年”
    離職翌日から1年が期限。求職申込みが遅れると30/50日満額に届かないおそれ。早めの手続を。

  • 高年齢求職者給付金の支給日数の決まり方
    被保険者期間1年未満=30日分/1年以上=50日分

  • 再就職手当などの活用
    基本手当は、早期再就職で再就職手当等の加算も(条件あり)。総合的に見ると、早く決まれば一時金で有利になる局面もあります。

複雑な手続きは不要!安心して失業保険をスピード受給「スグペイ退職

「スグペイ退職」なら、面倒な手続きをプロが代行。最短ルートで失業保険を受給サポートできます。

複雑な申請も任せられるので、不安なく・スピーディーに受給申請したい方におすすめです。
 まずは無料診断で受給額をチェック!