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休職したら終わりと言われたら読む記事|復職ロードマップ

「休職したら終わり」——その一言に、胸の奥が冷たくなる。けれど実際の現場では、休職は“終わり”ではなく、回復と再出発のための計画された中休みです。
大切なのは、勢いで戻ることでも、無理に耐え続けることでもなく、治療・生活リズム・職場調整・支援制度を順番どおりに整えること。
本記事では、就業規則の読み解き方から傷病手当金の受け取り方、産業医・人事との対話設計、そしてリワークを活用した段階復帰まで、復職を“再現可能”にするロードマップを提示します。
もし今、迷いと不安で足が止まっているなら大丈夫。あなたはもう、戻るための入り口に立っています。ここからは、今日やることが明確になるはずです。

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この記事のまとめ

休職はキャリアの挫折ではなく、働き方をアップデートする戦略的なピットインです。制度(就業規則・傷病手当金)で生活の土台を固め、医療と産業保健の両輪で回復度を可視化し、短時間からの段階復帰で“無理なく長く働ける形”へチューニングしていく——これが復職成功の王道。
今すぐできることは三つ。
まず、自社の就業規則で休職・復職の条項を確認する。
次に、主治医と「復職に向けた条件」を言語化する。
最後に、リワークや職場見学など小さな実践を一つ始める。
恐怖は計画に置き換えられる。あなたの復職は偶然ではなく、設計できるプロセスです。

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目次

その「終わり」という言葉は事実か?

「休職したら終わり」「戻れない」――よく耳にする言葉ですが、制度・実務の観点では誤りです。厚生労働省は、休業した労働者の復職支援を事業場の重要課題と位置づけ、具体的な復職支援の手引き(5ステップモデル)を提示しています。企業もこの枠組みに沿って体制整備が求められています。


休職の基礎知識(法律・社内規程・お金)

休職制度は“法律で自動付与されるもの”ではない

休職は労基法に直接の法定制度があるわけではなく、多くは会社の就業規則でルール化されています。
したがって、あなたの会社の就業規則が原則。期間・要件・手続・復職判定・満了時の扱いを確認しましょう。

復職支援は“国の公式手順”がある

メンタル不調で休業した場合、国の手引きは以下の5段階(後述)での支援を推奨しています。
企業は産業医・人事・上司・外部資源が連携して進めるのが基本です。

生活を支えるお金:健康保険の「傷病手当金」

私傷病で働けないとき、健康保険から傷病手当金が支給される可能性があります。主なポイントは次の通り。

  • 要件:①業務外の病気・けがの療養、②労務不能、③連続する3日間の待期+4日目以降休業、④賃金支給がない(賃金が少ない場合は差額支給)

  • 期間:支給開始日から通算して1年6か月(2022年1月改正で“通算化”)

  • 支給額:おおむね標準報酬日額の3分の2相当

  • 退職後も継続給付の条件を満たせば受給継続可(一定要件あり)
    詳細は本文の「5章」で図解します。


復職ロードマップ全体像(6ステージ×12ステップ)

ステージA:診断〜休職開始

  1. 医療受診・診断書取得

  2. 会社へ届け出(就業規則確認・休職発令)

ステージB:療養初期(0〜4週)

  1. 休息と治療計画の確立(主治医)

  2. 連絡ルールの合意(頻度・窓口・話題範囲)

ステージC:回復基盤づくり(1〜3か月)

  1. 生活リズムの安定化(睡眠・活動・記録)

  2. 産業医面談/職場配慮の素案づくり

ステージD:復職準備(2〜4か月)

  1. リワーク(復職支援)の活用(8〜12週が目安)

  2. 復職可否判定前の試し出社(見学・短時間)

ステージE:復職判定〜段階復帰(3〜5か月)

  1. 三者調整〔主治医・産業医・会社〕→最終判定

  2. 短時間勤務・軽減業務での段階復帰(2〜8週)

ステージF:定着(復職後3〜6か月)

  1. 負荷の段階的増加(業務・時間)

  2. フォローアップ(面談・セルフケア・再発防止プラン)


ステージ別・実行手順

ステージA:診断〜休職開始(Day 0〜7)

手順

  1. 受診:体調悪化時は早めに心療内科・精神科/各科へ。

  2. 診断書を取得(病名または症状、労務不能期間が明記)。

  3. 就業規則で休職事由・期間・提出書類・復職判定方法を確認。

  4. 会社へ申請:人事窓口に診断書提出。連絡窓口と頻度(例:隔週メール)を合意。

ポイント

  • 会社独自の様式がある場合あり。指示に従う。

  • 休職の有無・期間は就業規則が最優先(法の下限を下回れない原則も念頭に)。

ステージB:療養初期(Week 1〜4)

手順

  1. 休息の確保:睡眠・服薬遵守。

  2. 連絡ルール運用:連絡は“短く・事実のみ”。

  3. 傷病手当金の準備:申請書式の入手・会社記入欄の依頼・主治医記入の段取り。

Tips(文例:連絡メール)

件名:休職中の近況報告(氏名・所属・○月○週)
体調は○割程度/通院継続/服薬遵守。次回診察:○/○。次回報告:○/○週。必要書類:傷病手当金申請書 会社記入欄のご対応をお願いできますか。

ステージC:回復基盤づくり(Month 1〜3)

手順

  1. 生活リズム表をつける(起床・活動・疲労・気分)。

  2. 産業医面談:復職条件・配慮案(時短・業務範囲)を素案化。

  3. 外部資源の検討:地域障害者職業センター等。

効果

  • 生活記録は産業医・主治医・会社への客観資料。復職判定で有効。

ステージD:復職準備(Month 2〜4)

手順

  1. リワークに申込み(標準8〜12週・無料/公務員は対象外)。

  2. プログラム:生活リズム、体力・集中力の回復、対人技能、ストレス対処、職場課題の事前練習。

  3. 三者同意復職プランを作成(勤務時間・業務・配慮・評価方法)。

メモ

  • 医療機関の「医療リワーク」と職リハ(地域障害者職業センター)は目的が異なる。職リハは適応支援(治療ではない)

ステージE:復職判定〜段階復帰(Month 3〜5)

手順

  1. 主治医意見書産業医判定会社決定の順で最終判定。

  2. 試し出社/職場見学短時間勤務(例:週3・各2〜4h)段階増加のロードマップを明文化。

  3. 評価会議(毎2〜4週)で客観指標(欠勤・疲労・集中時間・業務成果)を確認。

ステージF:定着(Month 3〜6 after RTW)

手順

  1. 段階的増分:週次で勤務時間や責任範囲を調整。

  2. フォロー面談:主治医(月1)、産業医(1〜2か月毎)、上司(週1)。

  3. 再発予防計画:トリガー・早期対処・相談ルートをシート化。


傷病手当金の取り方(要件・金額・期間・落とし穴)

受給要件(4つ)

  1. 業務外の病気・けがで療養中

  2. 労務不能(医師が就労不可と判断)

  3. 待期:連続3日休み+4日目以降の休業日に支給

  4. 賃金の支払いがない(ある場合は差額支給)
    ※任意継続中の新たな傷病は対象外。

待期の数え方の注意

  • 3日間は連続が必要。途中で出勤するとリセット。

  • 年休や公休日も待期に算入可

期間と改正ポイント

  • 支給開始日から通算1年6か月(2022/1/1以降)。就労等で未支給の期間は繰り越し可

金額(目安)

  • 1日あたり=(支給開始前12か月の平均標準報酬月額 ÷ 30)× 2/3

退職後の継続給付

  • 条件を満たせば退職後も受給継続可(例:退職日前日までに被保険者期間通算1年以上、退職日に出勤していない等)。

申請のコツ(チェックリスト)

  • 会社記入欄の就労実績・賃金の整合

  • 主治医記入欄の病名・初診日・労務不能期間が明確

  • 支給対象期間ごとに毎月準備(まとめて申請も可、時期は保険者案内に従う)


リワークを使った“確実に戻る”方法

公的リワーク(地域障害者職業センター)

  • 標準8〜12週/通所型/無料本人・主治医・会社の三者同意で計画を作成。生活リズム・体力・対処法・模擬業務・グループワーク等。毎年80%以上が職場復帰(東京センター実績)。※公務員は対象外。

プログラムの中身(例)

  • 生活リズム記録、疲労・気分モニタリング

  • 認知行動療法的ワーク、SST、アサーション

  • 模擬業務(集中・指示理解・持続)

  • 再発予防プランの作成とリハーサル

医療リワークとの違い

  • 医療機関のリワークは治療重視(平均3〜7か月)、センターは職場適応支援(約3か月)。両輪で併用も有効。


産業医・人事・上司とのコミュニケーション設計

役割分担(ざっくり)

  • 主治医:疾病の診断・治療・就労可否の医学的判断

  • 産業医:就業上の措置(就業制限・配慮)の勧告、職場環境面の助言

  • 会社(人事・上司):復職可否の最終判断、配慮実施、労務管理

  • 外部資源:職リハ(実地トレーニング)

情報共有の範囲

  • 診療内容の詳細は同意の範囲内で共有。医療情報は必要最小限。

  • 共有するのは「就業配慮に関係する事実」に限定(勤務時間、業務内容、通院配慮など)。


復職判定と「短時間・段階的復帰」の進め方

判定プロセス

  1. 主治医が「復職可能(条件付き含む)」と判断

  2. 産業医が職場要件と突き合わせて判定(面談)

  3. 会社が就業規則・職場状況を踏まえ最終決定

段階復帰テンプレ(例)

  • 週1〜3日×2〜4h → 週4〜5日×4〜6h → フルタイム、の3段階

  • 評価指標:遅刻早退0、疲労回復時間、集中持続時間、対人ストレス対処、業務エラー率

  • 配慮:在宅併用、会議時間短縮、責任範囲の制限、通院配慮


ありがちな失敗と回避策Q&A

Q1:待期3日の数え方を間違えた
A:連続3日で成立。途中出勤でリセット。年休・公休もカウント可。

Q2:退職したら傷病手当金は終わり?
A:一定要件を満たせば退職後も継続給付可。退職日に出勤すると要件を満たさない点に注意。

Q3:会社が「うちは休職制度がない」と言う
A:休職制度は法定ではないが、設けるなら就業規則に記載が必要。自社規程の有無と内容を確認。

Q4:職場の準備が不十分で再発が心配
A:手引きに沿った復職支援プログラムを事前に策定し、産業医・管理職の役割を明確化。


ケース別タイムライン例

メンタル不調(うつ・適応障害)例(約16週)

  • W1–2:診断書→休職発令、睡眠是正、申請準備

  • W3–4:生活リズム表、短時間の外出練習

  • W5–12職リハリワーク(8週)+産業医面談(月1)

  • W13–14:試し出社・見学→短時間勤務(2〜4h)

  • W15–16:段階増分→復職判定・合意→フルタイムへ移行

身体疾患(術後)例(約12週)

  • W1–2:術後療養、リハビリ計画

  • W3–8:体力回復・歩行距離/心拍等の客観指標管理

  • W9–10:試し出社→短時間勤務

  • W11–12:段階増分→復職判定(産業医)

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